ぷり子の部屋

やかましいブログです。

【ネタバレなし】スラムダンクに人生を変えられた女が映画を観に行った

私はスラムダンクに人生を変えられた。
いや、「変えていただいた」の方が表現としては正しいかもしれない。

ある程度の年齢になり、会話が出来る位の人間であれば、一度くらいはタイトルを耳にした事があるであろう、言わずと知れた名作漫画スラムダンク
安西先生、バスケがしたいです」
「諦めたらそこで試合終了ですよ」
この名言くらいは知ってる人も多いでしょう。

思想が強すぎる内容はブログ以外では発信しないと決めているので逆にここでは思い切って書いてしまいますが、実は内心、
スラムダンクを読んでいる人間か、それ以外か」
とローランド様の名言に当てはめて線を引いてしまう程、私はこの作品に強すぎる思い入れがあります。

2年ほど前だったでしょうか。
この漫画が映画化されると発表された時、
喜びと同時にうっすらと不安も感じていました。
(多分原作ファンは理解してくれるはず)

何故なら、この作品には私も含めあまりにも熱狂的なファンが多い。
20年以上前に井上先生が完結させたあの物語、あの瞬間が全てで、
それ以外のものを「スラムダンク」だと呼べるのだろうか・・・?ってね。

冗談に聞こえますよね?
冗談じゃないっす、本気っす。

実際のところ、この映画に関しては前売り券発売後に声優さんの交代問題や、事前情報が少なすぎる等、前評判はよろしくなかったと思います。
しかし!!
やはりファンとしては観に行かないなんて選択肢はありません。
そしてその感想は・・・・



「湘北に入ってよかった。。。」



気持ちは湘北高等学校バスケ部の一員ですからね。
私は改めて思いました。
あの前評判は、「期待をしすぎちゃダメだ」と、
ファンが自分の心を守る為に予防線を張っていただけなんだと。
強すぎる期待は後に大きな絶望を生むこともあるからこそ、必死に必死に心を抑えていたのではないかと。
(すみません。違う人も勿論いると思います)
しかし、そう思えるくらいには、本当に良かった。

私は小学生の時にスラムダンクに出会い、
ミニバスケを始め、
スポ魂に目覚め、
節目には必ず読み返し、
挫けては立ち上がりを繰り返してきた人生でした。



スラムダンクに出会わなければ性格も人生ももっと違うものになっていたのでは?
大袈裟じゃなくそう思うくらいの人生のバイブルなのです。
(全く活かしきれていない現実はまぁ置いておきましょう)

欲を言えば、当時の少年ジャンプで毎週リアルタイムで追いたかった。
おそらく当時追っていたであろう殿方がエンドロール前から号泣されていらっしゃいましたね。

それくらい、良かった。
20年前から全く衰えないあの記憶が。
会場の熱気が、音が、歓声が。
当時のままのあの5人が、スクリーンの中にはちゃんと居ました。

まるで開けたら一瞬でその当時に戻れるような、
しかしそれでいて、今の時代に開けるからこそ感じられる新しさもある
魔法のタイムカプセルのようだと思いました。

もしもまだ一度もスラムダンクに触れた事のない人がいるとしたら、
私は心底その人が羨ましくもあり、哀しくもなる矛盾した気持ちになってしまいます。
生きている間にこんな作品に出逢えた事そのものが人生のプレゼントだと。
そう思えるくらいの名作ですので、良かったら是非。

私は今日も仕事終わりに5人を応援してきます。